こんにちは!
進行性核上性麻痺で要介護5の父を妹たちと介護している長女のゆるねえです。
介護福祉士の資格をもっています。
今回は摂食嚥下障害※があり、
誤嚥性肺炎経験者でもある父が、
毎日どんな口腔ケアをしているか
ご紹介したいと思います(^^♪
口腔ケアとは
口の中をきれいにしたり、口の機能を維持・向上させるためのケア
健康な高齢者でも口腔ケアは、健康寿命にも影響する大切なこと。
その中でも父のような
摂食嚥下障害がある人は
毎日やらねばならない!
ミッションのひとつなんです。
そして今回お伝えするのは
こちらの4つ!
- 現在の父の状態
- 口腔ケアを続けてどんな効果があった?
- 口腔ケアのポイントは?
- 毎日どんな口腔ケアをしてるの?
人によって病気や口の中の状態、嚥下障害も様々。
あくまでも父の場合ですが、
似たようなことでお困りの方に少しでも参考になればうれしいです。
では最初に
現在の父はどんな状態であるか
かんたんにお話しますね。
現在の父の状態は?
現在の父の状態は以下のとおりです。
✓うがいができない
✓手は自由に動かない
✓飲み込む機能低下
✓口を動かす機能低下
✓いつも口の中は乾燥
✓1年半前に誤嚥性肺炎になったことがある
✓食事以外はベッドで寝て過ごす
✓病気はゆるやかに進行中
このような状態の父ですが、
無理せず父なりに食べ続けております(;^ω^)
次に口腔ケアを続けることで、
父にどんな効果があったのかお話しますね(^^♪
口腔ケアを続けてどんな効果があった?
1年半前に誤嚥性肺炎から復活し、
それからは
✓37.0度を超える発熱なし
(平熱36.2)
✓食事の量は少ないが
食べ続けている
✓痰はあるが少量の白い痰
という状態で過ごしています。
病気は進行していますが、
誤嚥性肺炎を防ぐだけではなく、
口を動かす機能や、飲み込む機能も維持できていますよ。
この状態を保てているのは
食事の姿勢、食事介助法、
栄養、排便コントロール、
むせた時に咳をして吐き出す力
などの別の要因も関わっていますが、
毎日の口腔ケアのおかげです。
続けてよかった!!
次は毎日の口腔ケアのポイントをお伝えしますね。
摂食嚥下障害がある父の口腔ケアのポイントは?
ずばりポイントは2つ!
- 2種類の口腔ケアをする。
- 口の中の乾燥を防ぐ
はい、2種類の口腔ケアがでてきましたねー。
口腔ケアって2種類あるの??
って思った方はこちらの記事も
ぜひお読みくださいませ(^▽^)/
読む時間のない方は飛ばしてください(;^ω^)
おさらいしますね。
嚥下障害がある人には2種類の口腔ケアが必要って知ってますか?
▼▼▼
では2種類の口腔ケアについて
簡単におさらいしましょう。
2種類の口腔ケア
一つ目は
口の中の汚れを取り除くケアです。
①口の汚れを取り除くケア
✓口腔内の乾燥で細菌が発生している口の中の汚れ
✓食後の口の中に残った飲食物や唾液
上記の汚れを取りのぞきましょう(^▽^)/
二つ目は
食べ続けるための機能を維持するケア。
②食べ続けるための機能を維持するケア
- 頬のストレッチ(指を頬の裏側に入れ、頬を膨らますようにゆっくり押す)
- 唾液腺マッサージ(耳下腺、顎下線、舌下線を刺激し唾液をだしやすくするマッサージ法)
嚥下障害の人のお口の体操ですね。
でも、、、
この2種類を
毎日それぞれやるのは大変!
時間がない!!(>_<)
でも大丈夫!
食前に入れ歯を入れながら、
口の周りをマッサージしたり、
食後に汚れを拭き取りながら
頬をストレッチしたりすることで、
2種類の口腔ケアを同時進行できます。
そしてもう一つのポイントは
口の中の乾燥を防ぐ!
口の中の乾燥を防ぐ
すぐ口が開いてしまうので、
口の中は乾燥しています。
- 唾液腺マッサージで唾液を出す
- 粘膜や舌に保湿剤を塗る。
これで口の中を
いつもウルウル状態にします(^▽^)/
父は口の中の乾燥等で
口腔カンジダ※になったことがあるんです。
乾燥を防ぐことは予防になりますね。
ではこの2つのポイントを踏まえ、
実際にはどんな口腔ケアを
行っているのでしょう。
いつもどんな口腔ケアをしているの?
起床時には
- 水に濡らして絞った口腔ケアスポンジで頬や歯ぐきの上、下、上あご、舌の汚れを奥から手前に取り除きます。
- 保湿ジェルを舌、歯ぐき、口の中の粘膜に口腔ケアスポンジや指で塗ります。
- ついでに口腔ケアスポンジや指で頬の内側をストレッチや唾液腺マッサージをします。
特に朝は乾燥で口の中がカピカピ状態(;´Д`)
細菌が発生しやすく汚れています💧
汚れのある粘膜の上に保湿剤を塗るのは、
逆効果になってしまう。
まず水を絞った口腔ケアスポンジで、
口の中をぬぐってきれいにしてから、
保湿剤を塗ります。
粘膜が乾いて出血しやすいかも。
優しく丁寧に拭って下さいね。
我が家で使用している
口腔ケアスポンジ(左)
口腔用ウエットティッシュ(右)
▼▼▼
口腔ケアスポンジの軸の部分は
紙とプラスティックがあります。
紙は水を吸い取り不衛生になることも。
プラスティックをお勧めします(^▽^)/
食前には
- 義歯を入れる際ついでに保湿剤をつけた指で軽く内ほほをストレッチします。
- 氷水に口腔ケアスポンジをつけて絞り、内頬をストレッチ(アイスマッサージ)します。
- 唾液腺マッサージをします。
アイスマッサージをした後は、
口の動きがよくなりました!(^^)!
口の中もさっぱり!
最近は唾液腺マッサージを続けることで
口が動き出すスイッチのようになっています。
食後には
- 義歯をはずします。
- 口の中に残った食べ物を口腔スポンジで取り除きます。
- 歯の汚れを歯ブラシと歯間ブラシで取り除きます。
- 口腔ケア用ウエットティッシュや口腔ケアスポンジで歯と唇の間、上あご、舌の汚れを奥から手前に取り除きます
下記は絶対に忘れてはいけない注意事項ですよ!!
歯のブラッシングで口の中に落ちた汚れは、必ず回収します。
回収しなければ口の中に細菌をばらまいているのと同じ。
汚れたままの唾液を誤嚥すれば誤嚥性肺炎のもとになります。
うがいができない父は
口腔ケアスポンジや
口腔用ウエットティッシュを使っています。
コストはかかるけど、
吸引器や吸引ブラシを使う方法もありますよ。
口の中を観察していると、
食べ物が残りやすいところが
わかってきます。
よく見えないときは
ペンライトで照らしてみましょう。
(私は老眼なので見えませ~ん)
100均に売ってますよん(^^♪
両方とも100均で買いました。
ちなみに左は単3電池
1本使用。
右は単4電池 3本使用。
停電時にも活躍しますから、常備したいですね。
電池の備蓄も忘れずに(^▽^)/
口腔ウエットティッシュで
汚れを取り除きながら
頬をやさしくストレッチですよ!
就寝前に
- 水に濡らして絞った口腔スポンジで頬や歯ぐきの上、下、上あご、舌の汚れを奥から手前に取り除きます。
- 保湿剤を舌、歯ぐき、口の中の粘膜に口腔スポンジや指で塗ります。
- ついでに口腔スポンジや指で頬の内側をストレッチや唾液腺マッサージをします。
痰がらみや口の中の乾燥がひどい時は、
その都度
起床時や就寝前のような
口腔ケアを追加して下さいね。
乾燥対策では室温や湿度も大事ですね。
おまけに換気も気を付けないと!
我が家は3シーズン加湿器つけています。
保湿剤にはジェルやスプレータイプ等色々あります。
メーカーさんによっても粘り具合はさまざま。
一度に使う量や塗る回数も口の中の状態によって
違ってきます。
父はあごが上がりやすく唾液の誤嚥も心配。
喉に早いスピードで
流れこまないように、
ジェルタイプにしています。
我が家で使っている保湿ジェル。
メーカーさんによって
かためだったり、トロトロだったり違うので、
お口の状態にあっているものをチョイスしましょう(^^♪
▼▼▼
こちらは保湿しながら
口腔ケアができるジェル
歯ブラシにとって使います。
マッサージもできますが、食後の保湿用ではありません。
▼▼▼
父の口腔ケアの手順については以上です。
口腔ケアは、
訪問介護のヘルパーさん、
訪問看護師さんと家族が分担して行っています。
それではまとめてみましょう。
まとめ
今回の記事でお伝えした内容を
まとめます。
- 父の口腔ケアの効果は
1年半前に誤嚥性肺炎から復活しそれからは、、、
✓37度を超える発熱なし
(平熱36.2)
✓食事の量は少ないが
食べ続けている
✓痰はあるが少量の白い痰 - 父の口腔ケアのポイントは2つ!
・2種類の口腔ケアをする。
・口の中の乾燥を防ぐ。 - 実際の毎日の口腔ケアは
✓起床時
✓食前
✓食後
✓就寝前 - 2つのポイントに留意して行い、
痰がらみや口腔内の乾燥が著しい時は、その都度口腔ケアを追加する。
以上
進行性核上性麻痺の家族介護:誤嚥性肺炎を防ごう!父(摂食嚥下障害)の毎日の口腔ケアをご紹介します!でした。
ここまで読んでいただきありがとうございました(^▽^)/
嚥下障害、歯や口の状態によって、
どんな口腔ケアをして、
どんな物品を準備するのか違ってきます。
ぜひとも訪問歯科医さん、歯科衛生士さんはもちろん、
嚥下障害に詳しい専門職の方に教えてもらってくださいね~カスタマイズしましょ(^^♪
こちらの記事には父はどんな嚥下障害があるのか載っています。嚥下障害も人によって違いますよ!
病気の進行の初期の頃に訪れた、入れ歯を出し入れできない時期の記事はこちら
上記の2つの記事はぜひセットで読んでほしいです!口腔ケアの理解度UPですよ♬
では(@^^)/~~~
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