要介護5でも装える!最高に似合う「おしゃれ着」の話

要介護5の在宅介護日記

三女もよ
三女もよ

こんにちは!介護四姉妹の三女、もよです。

母の1回目の命日を迎えました。

ちょうど1年前。認知症で要介護5の母が施設から帰って1年を迎えた頃。

「もう十分」とでも言わんばかりに、母は旅立ちに向けて準備を始めました。

 

 

長女ゆるねえ
長女ゆるねえ

あれから1年なんて信じられん・・・

そんな最中、母にピンク色のおしゃれ着を着てもらい、記念撮影!

次女ちゅうちゃん
次女ちゅうちゃん

お母さんは、とてもとてもピンク色が似合ってた!

全介助で腕が上がらないのに、着られるおしゃれ着があるんですよ。

解体図のように一枚布だから、着せやすい。ノーストレス!

 

こんな風に、プチプチっと簡単に、袖の下側と脇が外れます。

広げると、まるでモモンガ!笑

四女けろたん
四女けろたん

機能性と洗濯などの扱いに優れていて、かつステキな生地!

 

写真映えするし、お客さんや家族でさえも見る目が変わるよね

介護状態になると服装は、似合うかどうかは後回し。

「びよ~ん」と伸びる、パジャマかスウェットばかりになりがちです。

便利かつ必要な服とはいえ、だらんと見えがちな服は、希望を失うものがあるのです。

長女ゆるねえ
長女ゆるねえ

似合う服を着ると、弱々しい病人ではなくなる!

要介護5の母ですが、家族の集まりや写真を撮る時はこの服でした。

ハリ感のある服は格別。

 

母が装うと、周りも気持ちが上がります。

おしゃれだった母も、きっと嬉しかったはず!

 

車椅子に座ったまま着た写真もありますよ。

こんな感じです。ステキでしょう!

三女もよ
三女もよ

これは母が施設にいた頃、一時外出したときの写真。

 

姉妹で車椅子を取り囲み、ササッと重ね着してネックレスをつけました^^

 

さて、このピンク色のおしゃれ着について、後日談があります。

 

母が人生の幕を下ろしてから2日間、母は実家で私たち(四姉妹)と過ごしました。

そのしめやかな時間にも、ピンク色のおしゃれ着を着てもらいました。

 

ちなみに、看取りの時は写真のとおり、パジャマでした。

看取った後、体が硬くならないうちに、服を着替えます。

最期の服について、特に準備してこなかった私たち。

クローゼットを探したところ、焦げ茶と深緑を混ぜたような、超地味なブラウスしか見つかりませんでした。

 

仕方なく、それを着てもらいましたが、、、

よく考えたら、ピンク色のおしゃれ着があるではありませんか!

三女もよ
三女もよ

とはいえ、ピンク色のおしゃれ着は記念に残しておきたい!

どうしよう・・・

 

考えた結果、地味なブラウスの上から、ピンク色のおしゃれ着を重ね着することに。

ピンク色のおしゃれ着をベッドに置いて、母を寝かせれば、簡単に脱ぎ着ができるのです。

 

三女もよ
三女もよ

実際は、ドライアイスを効かせるために肩までしっかりと厚い布団をかけるので、

 

服は布団をめくらないと見えませんでした^^;

 

とはいえ、ハリ感がある似合う色の服を着て眠る母は、とても美しかったです。

尊厳を感じる、といっても大げさではない気がします。

 

娘たちと過ごす最期の2日間は、上品な母らしい母と過ごした、貴重な時間となりました。

母に「きれいよ」と、何度も声をかけながら。

 

ピンク色のおしゃれ着は、ベッドから棺に入るときに脱ぎました。

三女もよ
三女もよ

母の抜け殻のよう。大切な記念として残しています

 

棺の中では、ヒマワリなどの花に囲まれ、また美しかったですよ!

セレモニーに向けて、衣装と花でお色直しをするかのような、母の「装い」のエピソードでした。

 

◆◆◆

ピンク色のおしゃれ着は、ご縁あって、ケア衣料の専門ブランド「ケアウィル」さんに作っていただきました。

人の”意思”を尊重した服づくりを目指す、ステキな会社さんです。

 

製作にあたっては、母が元気だった頃に似合っていた服の写真やエピソードと、体の状態を伝えました。家族の話をよく聞いてくださり、有り難かったです。

ケアウィルさんのサイトはこちら。

なくしたい、服の不自由|carewill
なくしたい、服の不自由|carewill

介護期のおしゃれ着にご興味あれば、問い合わせしてみてくださいね!

 

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