人生会議のこと、家族のこと。親の介護を通して感じた想い

要介護5の在宅介護日記
三女もよ
三女もよ

こんにちは!三女のもよです

先日、姉のちゅうちゃんと、鎌倉の建長寺で開催された「人生会議in鎌倉」というイベントに参加してきました。


この所感について、自分の親との振り返りを含めてシェアさせてください。

人生会議とは?

「人生会議」という言葉を聞いたことはありますか?

これは、「将来の医療やケアについて、前もって考えて話し合うこと」です。医療の専門用語では「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)」と呼ばれています。難しい言葉なので「人生会議」という分かりやすい言葉が使われるようになりました。

人生会議では、もしも重い病気になったり、事故にあったりして、自分の気持ちを伝えられなくなった時のために、前もって考えます。

自分が大切にしたい生活や楽しみは何か、治療を受けるときにどんなことを希望するか、誰に自分の気持ちを伝えておきたいか―そんなことについて、家族や信頼できる人と話し合っておくのです。

厚生労働省では11月30日(いい看取り・看取られ)を「人生会議の日」とし、普及・啓発活動を進めているそうですよ。

親の介護を通して感じた想い

このイベントに参加しながら、私は自分の両親のことを思い出していました。

三女もよ
三女もよ

1年前に母を、3年前に父を在宅介護で看取りました。

父は厳格で自分のことをほとんど話さない人でした。

母は若年性認知症で60代で発症したため、ゆっくりとそのような話をする機会を持てないまま介護が必要な状態になってしまいました。

特に困ったのは、デイサービスやショートステイを徐々に利用していく際の考え方や、介護状態が重くなってからの医療処置について。

本人の意思確認が取れない中、家族としてどう判断すればよいのか、本当に悩みました。

思い返すと、姉妹で何年もの介護をしながら、「そういえばあんなこともあったよね」「お父さん、昔こんなことを言ってたよ」と記憶を辿る日々。

三女もよ
三女もよ

姉妹のグループLINEで、頻繁に話し合ってたなぁ。

それにより、「父ならきっとこう考える」「母ならこうしたいのでは」という像を、少しずつ作り上げていったように思います。

それは、あくまでも子どもたちである私たちの想像に過ぎません。

でも、きっと親なら、「子どもたちの判断でよきに計らってくれ」と考えていたのではないか―そんな結論に姉妹全員との話し合いで至れたことは、大きな意味があった気がします。

進行性核上性麻痺だった父

介護の初期にデイサービスに行きたがらず、病院嫌いで医師に会うのも好きではなかった父。

父の場合、施設入所は難しいだろうなと考えました。

次女ちゅうちゃん
次女ちゅうちゃん

めちゃくちゃ頑固な父でした^^;

また、故郷への思いが強かったので、故郷の食べ物を味わったり、好きな音楽を聴きながら過ごしたりすることを大切にしたいと思いました。

少人数の人としか関わりたがらず、一人でいるのが苦にならないタイプだったので、一人暮らしでも自宅で過ごすのが良さそうだと考えました。

長女ゆるねえ
長女ゆるねえ

「しぜんでいいんだ」と、よく言っていたなぁ

半分は父の人となりを想像して。

半分は、私たちができる範囲とか私たちがやりたいことで。

認知症だった母

母は、認知症になる前の元気な頃、「私は介護が必要になったら施設に行く」と言っていました。

義理の親を在宅介護していた経験から、子どもたちには自分のような思いはさせたくなかったのかも知れません。

長女ゆるねえ
長女ゆるねえ

深く聞くことをしなかった、若かりし頃の私たち!

また、認知症が進んできた頃、調子の良かった日に妹と母を公園に連れ出した時のことを覚えています。

「お母さんって、お墓とかどうしてほしいの?」と思い切って聞きました。母は「田舎のお墓じゃなくて、街なかのビルにあるようなお墓でいいから、あなたたちが時々来てくれる場所がいい」と答えてくれました。

四女けろたん
四女けろたん

あのときは、母がどんな反応するかドキドキしたなぁ。
でも意外に普通な反応で、とても驚きました!

公園でベビーカーを押しながら語りかけたあの日。思い出すと今でも涙がでます…(T_T)

この会話が、その後の母の介護やお墓のことについての大きな指針となりました。

看取りの時に、母を施設から帰宅させて、家で姉妹で介護することを決めたのも、このときの母の言葉があったからです。2、3週間で看取りと言われていたのに、なんと1年も長生きしてくれました。

人生会議をしませんか

我が家の人生会議は、このように、少しの情報から、親の考えを想像しながら進めていくしかありませんでした。でも、望ましい人生会議としては、元気なときから、定期的に話をするのがよいそうです。

ぜひ、今年の年末年始やお盆から。「どうしたい?」という雑談から始めてみませんか?

前に終活のプロに聞いた話では、自分の終末期について話したくない高齢者は”皆無”だそう!

四女けろたん
四女けろたん

死を語るのはタブーなイメージを植え付けられてる人が多いと思う。
でもよく考えると、死ぬのは当たり前のこと。
避け続けるのも変な話なんだろうね。

どんな風に声をかけるか、とても勇気がいることだと思います。

でも、きっと、その何気ない会話が、いつか大切な道しるべとなるのではないでしょうか。

次女ちゅうちゃん
次女ちゅうちゃん

介護は「最後の子育て」ともいうそうです。いろんな経験や姉妹の団結を教わったなぁ…!

このようなサイトも役に立つかも知れません^^

 

三女もよ
三女もよ

母を在宅で看取った我が家の話も、よろしかったら見ていってくださいね♪

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