
こんにちは。父母を四姉妹で在宅介護し、看取った長女のゆるねえです♪
進行性核上性麻痺があった父が亡くなり3年半、60代から認知症があった母が亡くなり1年半が経ちました。
何気ない日常の中でふとした事をきっかけに父母の言動を思い出し、今も近くにいて見守ってくれていると感じます。
母が亡くなる1年前、食べることが難しくなり、特養で「このままの食事量だと1ヶ月もつかわからない」と言われました。
特に、口を開けるまでに時間がかかり、その開口を待つ時間を含めると食事に30分以上かかってしまうことが心配だと。でも不思議なことに、母は疲れた様子もなく、ゆっくりとマイペースに食べていたんです。
「もしかして、時間に追われる施設の生活に合わなくなってきただけかな?在宅なら、もっとゆったりと食事ができるかも!」
そう思い、在宅介護にチャレンジすることにしました。今回は、その時の想いと、実際に在宅介護を始めてからの発見についてお話しします♪
専門家との連携の可能性
特養では言語聴覚士(STさん:食事や飲み込みの専門家)が母を診ていたんです。コロナ禍で面会できない時期は、STさんが見てくれていると聞いて安心していました。
退所前の朝食時、職員さんが母の食事介助を特別に見せてくださいました。
コロナ禍で家族の面会禁止だったので、特別の計らいでした。
その時、ベテラン職員さんが「STさんは車イスの角度をもっと下げるようにと言っていましたが、私の感覚ではこの角度の方が食事が進みます」とおっしゃったんです。

あれれ?STさんの提案が現場で活かされてないのかな…。在宅なら、訪問STさんと密に相談しながら、母に合った食事方法を見つけられそうって思いました。
ゆっくり食べられる環境づくり
施設では、たくさんの利用者さんの食事介助をしなければいけないから、一人一人にかけられる時間に限りがあるんです。これは仕方のないことなんですよね。人手不足の中、スタッフさんは本当に頑張ってくださっていました。
でも在宅なら、母の好きなものを、食べやすい形に調整して、母のペースでゆっくり食べてもらえそう!そう思ったんです♪

母は、口を開けるまでに時間がかかり、開けるのを待つ時間を考えたら30分以上かかったね。でも、疲れの様子はなかった!特養での生活が合わなくなったのかも?

利用者の食事時の疲労を考慮して、30分以内が好ましいとされる施設もある。在宅なら時間を気にせず介助できるよね。

そうそう。お母さんのペースに合わせられるのが良いと思った!
母の状態と私たちの想い
実は母の場合、痰が出て苦しむということはなかったんです。肺炎になることもありませんでした。
ただ、食べ物を口に運んで、噛んで、飲み込むという一連の動きが弱くなっていました。飲み込むこと自体はできるのに、その過程がゆっくりになっていたんです。

ゆっくりと自然に体力が低下していくのは仕方ないけど、お腹が空いた時には十分に食べて、満足してほしかったんです。空腹を我慢させるのは絶対イヤでした。

そうそう。食事の時間が限られている施設より、家ならお母さんのタイミングで食べられるもんね。

お母さんの「食べたい」っていうサインを見逃さないようにしようって、みんなで話し合ったよね。
在宅介護への自信
実は父の時も、飲み込みが難しくなる嚥下(えんげ)障害があったんです。でも最期まで口から食べることができました。
嚥下障害のある人向けの食事介助の講座に行ったり、認知症で口をなかなか開けない人向けの講座も受けていたので、母の場合も工夫次第で可能性が広がると思えたんです。
講座を受けた話などを書いた記事はこちらです。
チームケアの大切さ
もちろん、家族だけじゃ難しい挑戦です。でも!こんな心強い味方がいました:
- ヘルパーさん:食事介助のサポート
- 訪問診療の先生:体調管理
- 訪問看護師さん:排便コントロールや体の緊張を和らげるケア、体調管理
- 訪問STさん:安全な食事方法のアドバイス、食べるために緊張を和らげる
このチームのおかげで、母は予想された1ヶ月をはるかに超えて1年間、好きな歌を聴いたり家族と過ごしたりしながら、自宅で穏やかに過ごすことができたんです♪

在宅介護って大変だけど、みんなで支え合えば可能性が広がるんだなって実感しました!
みなさんも、介護で悩んだり不安になったりしたら、ぜひ周りの人や専門職さんに相談してみてくださいね。きっと良い出会いがあることを願っています。
それでは、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。また次回お会いしましょう♪

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